更年期障害といえば女性に起こる症状とされたのはずいぶん前のことです。
・朝起きて会社に行く気がしない
・疲れが全然取れない
・なぜかやる気が出ない
そんな症状を訴える男性が増えています。
現在では、男性の更年期障害も広く認知されつつあります。
女性の更年期障害=閉経期をはさんだ数年間
男性の更年期障害=40歳以降で60代や70代でも発症の可能性
そして、男性の更年期障害は女性より長期間つらい思いをする場合もあり、男性ホルモンである、テストステロンの分泌量が減ることなどが原因と考えられています。
テストステロンの働き
男性ホルモンであるテストステロンが作られるのは精巣です。
テストステロンには主に以下の役割があります。
①性機能を正常に保つ
②筋力を向上させる
③活力を維持する
このテストステロンが年齢とともに減少するのは自然なことです。
35歳頃から低下が目立ち、60歳は40歳に比べてホルモン量が平均25%低下します。
すると、精力が落ちたり、じっとしていても汗が出たりと、さまざまな心身の不調が起きることがあります。
男性ホルモンは女性ホルモンと比べて低下がゆるやかです。
女性の更年期障害は、女性ホルモンが急激に低下するため、症状が出る時期がはっきりしています。
しかし、男性の場合は症状が出るタイミングがあいまいで、更年期障害に気づきにくいという特徴があります。
女性の場合も、「閉経」という大きな身体的変化に加え、ストレスなどが影響して発症します。
男性の更年期障害の場合は、テストステロンの低下によるものだけではなく、ストレスや環境の変化などさまざまな外的要因がより大きく関わっているのです。
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