痛みとはどうして起こるのでしょうか?
「痛み」とは、ほとんどの人が経験したことがある感覚ではないでしょうか?
もちろん痛みはつらいですし、嫌な感覚であり、出来れば経験したくない感覚です。
一般的にこの痛みは、二通りに分けられます。
①急性痛
急に痛みが出たが短期間でおさまる痛み
②慢性痛
短期間でおさまらず、3ヶ月以上続く長い痛み
私たちの「脳」と「身体」はお互いに影響し合っているので、脳が関係しない痛みは存在しないのです。
身体は、病気やケガで損傷したところを治そうとすると、動かさないように教えてくれる役割があります。
体内には神経が全身に張り巡らされていて、末梢にある神経が刺激を受けると、電気信号が背骨の中の脊髄(せきずい)を通って脳に伝わり痛みを感じます。
線維筋痛症は、脳が痛みを体験する部位との結びつきが強くなっていることが明らかになっています。
ですので、何も特別なことをしていなくても痛みを感じてしまう可能性があります。
心因性の痛み
痛みの強さは、病気やケガなどの状態に必ずしも一致するとは限りません。
何かしらの条件や状況、出来事によってさらに痛みを強く感じたり、それとは逆に痛みがおさまったりすることもあります。
ストレスや不安を感じた時など精神的・心理的問題が関係して起こってしまう痛みです。
慢性的な痛みで長期間悩まされていた人は、脳が痛みの「くせ」を学習して、原因がなくなっても痛みを感じることがあります。
病気や痛みに対する不安や恐怖、職場や家庭でのストレスなども心因性の痛みの要因となります。
脳の痛みに対しての敏感さには以下のことがあります。
- 不安や恐怖
- 痛みに対して意識が集中しすぎている
神経障害性の疼痛
まず「疼痛」というのは、「痛み」という意味です。
身体の感覚を伝える「体性感覚神経系」の、損傷や病変の結果として発症してしまい、痛覚の過敏や刺激がなくても痛みを感じる自発痛が特徴です。
そして、神経が異常に興奮してしまうことによって起こると言われています。
神経自体の遮断や損傷といった障害や機能異常によって起こります。
- 脊髄の損傷
- 糖尿病の合併症による痛み
- 坐骨神経痛
- 頚椎症による痛み
- 帯状疱疹
ストレスと痛み
ストレスを感知するのは私たちの「脳」です。
痛みの刺激が脳に伝わると、脳は不快を感じるために身体の中では自律神経のバランスが崩れます。
自律神経は自分の意志とは関係なく働く神経で、「交感神経」と「副交感神経」があります。
交感神経は緊張や、いらいらしたときなど活発に働き血管は収縮し血流が悪くなります。
そして、副交感神経は「リラックス」ということに大きく関わっており、食事や入浴時などに活発に働きます。
現代はストレス過多の時代となっています。
SNSの普及により、家に居ながらでも手軽に情報を集めたり、人とコミュニケーションが取れるようになり日常生活もますます便利になっています。
その一方で、残念ながら誹謗中傷が増えて簡単に人を傷つけることもできるようになっています。
ストレスがたまりすぎると、それに抵抗しようとして自律神経の中の交感神経の働きが活発になります。
その意味でストレス過多の時代とは、交感神経が異常に活発になっている時代ともいえるでしょう。
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