過敏性腸症候群(IBS)と遺伝の関係性

親が過敏性腸症候群だからといって、子供もそれを受け継ぐか?

というとそれは違います。親が過敏性腸症候群でも、子供は過敏性腸症候群とは限りません。

では「遺伝はしないのか!」と思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。

実は親やその前の世代が受けていたストレスが子供たちに遺伝することが研究で分かっています。

つまり、親がストレスを受けていたり、ストレスに弱い性格だと子供にも遺伝するということなのです。

ストレスに弱い体質が遺伝するということは、過敏性腸症候群になる可能性が格段と上がるのです

なので、「親が過敏性腸症候群だと、子供も過敏性腸症候群になる可能性は非常に高い」といえます。

過敏性腸症候群の「原因」が遺伝する

  • 性格

性格はある程度遺伝で決まると言われています。

親に性格がそっくりだと言われたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

わかりやすい表面的な性格はもちろん、内面的な部分や社交性などもある程度は遺伝が関わっています。

親の影響を受けて明るく活発な性格に育つ子もいれば、親に似て外出より室内で過ごすのを好む子もいますよね。

そして、「過敏性腸症候群」になりやすい性格は、几帳面・生真面目・細かいことを気にする・他人の目を気にする・恥ずかしがり屋などです。

 

  • ストレスへの耐性

ストレスに対する強さも「遺伝」します。

幸せ物質と呼ばれる「セロトニン」の分泌量は遺伝で決まる部分が大きく、脳内のセロトニンが分泌されやすい体質だとストレスにも強く、「過敏性腸症候群」になりにくいです。

一方、脳内の「セロトニン」が不足すると幸福感が得られにくくなり、不安やさみしさなどの感情が強くなります。

このような状態が続くと、「うつ病」や「自律神経失調症」などの病気にもなりやすくなります。

そして、「過敏性腸症候群」も例外ではありません。

「セロトニン」は「過敏性腸症候群」を引き起こす張本人ともいえるほど重大なものなのです。

 

  • 腸内環境

生まれたばかりの赤ちゃんの腸内に存在する最近は、母親とほとんど同じだということがわかっています。

食事や生活習慣によって、徐々に腸内環境は変化していきますが、それでも親から受け継いだ最近の影響は受け続けます。

親の腸内環境が悪化していると、子供の腸内環境もそれに似てしまいます。

親が下痢体質だと子供も同じ下痢体質を受け継ぐので「過敏性腸症候群」になりやすいのです。

 

遺伝するかどうかは人によって違いますし、必ず体質がにるわけではありません。

あくまでも、親が「過敏性腸症候群」の場合は発症する可能性が高くなるのです。

もしも親が「過敏性腸症候群」で自分も思い当たるフシがあるのであれば、早めに対策したほうが良いです。

重症かしたら治りにくくなってしまいますので。

 

 

ここまでこの記事をお読みになって、現在病院や治療所に行かれている方、過敏性腸症候群かもしれないけどどこに受診していいのかわからない。

などのお困りでしたら、一度当院にお問い合わせの上ご相談ください。

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