パニック障害の発作とは

パニック障害の症状には、「1.パニック発作、2.予期不安、3.広場恐怖」という、3つの大きな特徴があります。

 

1.パニック発作

発祥のきっかけとなるのが、パニック発作です。

何の前触れもなく、いきなり次のような症状が起こります。

  • 心臓のどきどきがはっきりと感じられるほど強くなる
  • 呼吸が速まり、息ができない感じがする。
  • 胸に痛みを感じる。
  • めまいやふらつきが起こる。
  • 冷や汗が出たり、体が震えたりする。
  • 体がふわふわしたり、頭がぼんやりする。
  • 吐き気や腹部などに不快な感じがする。

 

発作はかなり強く、死ぬのではないかと不安になる人が少なくありまっせんが、たいていは30分~1時間程度で治まります。

しかし、繰り返し発作が起こります。

当初は月に1回程度だったのが、進行するにつれ2回、3回と増える傾向があります。

パニック発作は一般に、女性に多いと言われています。

しかし、男性には恥ずかしがって受診しない人が多いため、実際には男性の患者さんもかなり多いと推定されています。

 

2.予期不安

パニック発作を繰り返すと、また起こるのではないかという恐怖感を持つようになります。

それが「予期不安」です。

予期不安には、死への恐怖だけでなく、他の病気の心配、発作を起こした時の不安など、さまざまな感情が入り混じっています。

パニック障害の人の多くが、予期不安を感じています。

 

3.広場恐怖

予期不安がエスカレートし、自分が発作を起こした場所に恐怖感を持つようになり、それが「広場恐怖」です。

広場というのは、人が大勢いる場所といった意味で、実際には患者さんごとに恐怖感を持つ場所は異なります。

例えば、電車やバスの車内で発作を起こしたため、乗り物を避けるようになったり、デパートで発作を起こし、デパートに買い物に行けなくなる症状のの穂ともいます。

広場恐怖がさらに進行すると、外出ができなくなり、仕事や日常の買い物も行けず、家に引きこもるケースも見られます。

また精神的にも落ち込み、うつ状態になる人もいます。

このようにパニック障害は、発作に始まり、放っておくと「発作の繰り返し」→「予期不安」→「広場恐怖」へと、重症化するのが一般的な傾向です。

 

まとめ

パニック障害は治る病気ですが、治癒するまでに時間がかかることもあります。

焦らず、発作を上手にコントロールしながら生活していくために、自分でも注意するようにしましょう。

このようにお困りな方や、他の症状でお困りの方は一度、当院にご相談ください。

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