起立性調節障害になりやすい子の特徴

自律神経がストレスと密接に関係していますが、心理的なストレスも自律神経に影響を与えます。
起立性調節障害になりやすい子には、以下のような性格的傾向が認められる場合が多いです。

  • 一見まじめな良い子が多い
  • 周囲に合わせてしまい自分の主張が少ない
  • 期待に応えるために頑張ってしまう

こういった子が心理的ストレスを溜め込んだ結果、自律神経のバランスが崩れ、起立性調節障害を始めとする不快な症状が現れやすいです。
周りの人からは「まじめな良い子だったのに、なぜ朝起きられないのか。本人の頑張りが足りないのではないか。」と責められてしまい、病気だと気付かれないまま本人が苦しんでいるケースもあるようです。

起立性調節障害は、過去には「思春期に生ずる一時的なもの」とされていましたが、重症の場合は長期に及ぶ体調不良や心理的ストレスから不登校やひきこもりが長引き、その後の社会復帰にも影響を及ぼすということがわかってきました。

実際に、不登校で起立性調節障害を抱えているお子さんの例では、
「学校の欠席が続き、勉強に遅れが生じることで学校に行きづらくなってしまった」
「周囲に怠け者扱いされたり、からかいやいじめに遭うのが辛くて学校に行けない」
という理由から長い間学校生活に戻れず、その結果、進学までも諦めてしまうことがあるのです。

起立性調節障害は軽症であるほど治療の効果が得られやすいとされているため、症状に思い当たる場合は早期に医療機関を受診し、適切な対応を行なうことが重要です。

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