
神経痛とは特定の末梢神経の支配領域に急に起こる激しい痛みのことを言います。
痛みは針で刺されたような鋭い痛みで不規則な感覚でくり返し起こります。
- 鋭く激しい痛みが突然おこり、持続時間が数秒から数分と短い
- いったん痛みが治まっても再発をくり返す
- 痛みの治まっているときに、痛みの生じる部位を指で押すと痛みがおこる
- 咳きやくしゃみをしたり、特定の姿勢をとったりすると痛みがおこる
肋間神経痛は肋骨の間の神経に痛みを伴う症状で、激痛の場合や鈍痛の場合があります。
激痛の場合は胸部の筋肉痛に少し似ています。
咳や深呼吸、食事時などに痛みがあります。原因は様々ですが、一番大きな原因はストレスといわれています。
肋間神経の痛み

肋間神経は、肋骨の間を走っていて、背中から出て、胸腹部に分布する神経で、右側と左側のそれぞれに12本計24本あります。
首に近いほうの7対は肋骨に沿い、肋骨に向かって伸びています。
腹部のほうの5対は、前下方に向かって伸び、腹部に分布します。
この肋間神経に沿って痛むのが肋間神経痛です。
症状は背骨から片側の1本の肋骨に沿って激しい痛みが突然起こります。
痛みの性状としては、さまざまです。
- 刺さるような痛み
- ズキズキ
- チクチク
- ピリピリとした痛み
症状が出る時ははっきりしなく、仕事中でのパソコン作業中や寝る前の安静時、寝返りや姿勢を変えた時、息を大きく吸った時に、咳のし過ぎなど、特定の特徴はありません。
そして、肋骨に沿った部位や腹直筋の上で押すと痛みのおこる圧痛点が存在することが少なくありません。
帯状疱疹ウイルスやコサッキーウイルスによる感染や風邪などでもおこる場合があります。
その他、狭心症や胸膜炎などの内臓疾患の放散痛としてあらわれることもあります。
深呼吸をしたり、咳、くしゃみ、大声などで痛みが出る場合が多く、痛みの無い側へからだを曲げ、肋間神経を伸ばすようにしても痛みが出ます。
症状の現れ方や程度はさまざまありますが2つに分けられます。
①病的異常がみられない原発性
②何らかの病気が原因になる続発性
原発性の肋間神経痛
ストレスを感じているとき、長時間のパソコン作業、背中や肩にこりがあるときにズキズキするような痛みが生じることが多いです。
発作的に痛みが出現しますが、比較的速やかに症状が治まることが多いです。
最も多い発症原因としてはストレス過多が挙げられますが、姿勢が悪い状態を長時間続けることで骨などから肋間神経が刺激を受けて発症する場合もあります。
また筋肉のこりが原因で、発痛性物質が出て痛みを起こす場合もあります。
続発性の肋間神経痛
体勢を変えたり、前かがみになったり、体を動かした際など、肋間神経に圧力が過剰にかかるような体勢になったときなどに、強い痛みが起こります。
帯状疱疹が原因の場合には、ジリジリ、ヒリヒリするような痛みが生じることがあります。
- ケガが原因の場合
肋軟骨炎、肋骨骨折など、炎症や骨折が原因 - 病気が原因の場合
胸膜炎、肺炎、肺がん等の胸郭内病変、帯状疱疹、腫瘍などの疾患が原因 - 解剖学的異常が原因の場合
椎間板ヘルニア、側弯症などが原因
その他にも、腹部内側からの圧力で筋肉が引き伸ばされている妊婦の方や、中高年の方に多い骨粗鬆症による圧迫骨折が原因になる場合もあります。
肋間神経痛の予防
- 身体を冷やさない
肋間神経痛は筋肉の緊張が影響しているという意見があります。
硬くなった筋肉をほぐす方法として体を温めるのはよい方法です。
体が温まると血流がよくなり筋肉がほぐれます。
少し熱めのお湯につかると体が温まることに加えてリラックス効果もあってよいかもしれません。
- ウォーキングやストレッチ
ストレッチやウォーキングは全身の血の巡りを良くします。
体を温めるのと同様に血流がよくなると筋肉がほぐれる効果などが期待できます。
強い運動の負荷は必要なく、少し長めの距離を歩いたり階段を使うといったことで十分です。
デスクワークなどで同じ姿勢が続いたときには合間をみてストレッチをして体を伸ばすこともいいでしょう。
工夫して軽い運動やストレッチを生活に取り入れてみてください。
- 日頃からストレスを抱え込み過ぎないようにすることが大切
精神的な緊張があったり、不安があると身体が強張り、首や肩、背中の筋肉が緊張していきます。
何事にも神経質になり過ぎず、心を落ち着かせるように意識してみましょう。
大きく深呼吸をしてみたり、外に出てリフレッシュしたりして身体のストレスを和らげてあげましょう。

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