どのような人が群発頭痛になりやすいのか?

群発頭痛とはいったいどのようなものなのでしょうか?

いったん起こると連日のように続く地震のことを「群発地震」といいますが、それと似たような頻度で起こる頭痛のことを「群発頭痛」と言います。

群発頭痛は男性に多く、20~30歳代から発症することが多いのが特徴です。

では、なぜこの頭痛が起こってしまうのでしょうか?

  • 頭の中をかきまわされたような痛み
  • 頭部の片側に耐えがたい痛みが生じ、同じ側で鼻水や涙が出る
  • 発作時に落ち着きなく歩き回る
  • 目玉をえぐり取られるような痛み

 

群発頭痛も片頭痛と同様に、血管性の頭痛であり、脈拍に一致した痛みがあることは分かっています。

とくに内頸動脈(目の後ろにあり、脳を養う太い血管)が腫れて痛むためだと考えられています。

片頭痛と異なるのは、「群発頭痛」の場合は顔面が赤くなったり目の結膜が充血したり、瞳孔の小さくなったりすることです。

症状

頭痛の発作はほとんどの場合、突然始まり、鼻づまりがみられたり、左右どちらかから鼻水が出たりすることがあります。

そして、同じ側の頭部に耐えがたい痛みが起こり、眼の周囲へ広がります。

痛みは、30分~1時間程度続くことが多いですが、持続時間は15~180分と幅があります。

睡眠中に痛みで目が覚めることもあります。

この群発頭痛が起こると、横になることができず、しばしば歩き回ったり、ときには頭を壁に打ち付けたりします。

発作後、頭痛が起こった側のまぶたが垂れ下がり、しばしば瞳孔が収縮します

目の下の部分が腫れたり、涙が出たりするほか、顔が紅潮したり、頭痛に伴って吐き気がみられたりします。

頭痛の発作は1日に数回起きる場合もあり、多くの場合、日中または夜間にみられます。

群発頭痛は通常1~3カ月間にわたって規則的に起こり、数カ月から長ければ数年間も発作のない時期が続いた後、発作が再発します。

頭痛の休止期間がない場合もあり、その場合は慢性群発頭痛と呼ばれます。

どのような人がなりやすい?

季節の変わり目は群発頭痛が起きやすくなりますので、この時期は特に規則正しい節度を保った生活を心がけましょう。

疲れをためたりすると群発頭痛を発症しやすくなるので、日ごろから適度な運動などで体力維持ができるようにしてください。

群発頭痛の人でタバコを吸っている人はぜひ禁煙をしてください。

タバコの煙が鼻の奥の神経が集中している場所を刺激し、頭痛発作が起きやすくなったり、痛みを増強したりします。

血管を拡張させる物質を含む食品の摂取も控えたほうがいいです。

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