病院での良性発作性頭位めまい症の治療・自分でできる対策法

良性発作性頭位めまい症の病院での治療

良性発作性頭位めまい症と診断されると、「頭位治療」が行われます。

頭位治療は医師が頭の位置をゆっくり上下左右に動かすことで、三半規管の中にたまっている耳石を移動させて、三半規管から追い出す治療法です。

耳石の位置は、フレンツェル眼鏡という特殊なメガネや、小型のCCDカメラなどを使って、眼球の動きを観察すればわかります。

たまっていた耳石が三半規管から出てしまえば、もう良性発作性頭位めまい症は起きません。

 

良性発作性頭位めまい症の6~8割は、この治療で良くなっているそうです。

良性発作性頭位めまい症の予防法

良性発作性頭位めまい症を予防するポイントは、耳石を三半規管にためないこと。

そのために、日常生活で次のようなことに注意してください。

  • 同じ方向で横向きに寝ない

いつも同じ向きで頭を横にして寝ていると、下側の耳の三半規管に耳石がたまりやすくなります。

横向きに寝た姿勢でテレビを見続けたりするのは控えるようにしましょう。

 

  • 寝返り運動を行う

頭を良く動かすと耳石が1か所にたまりやすく、起床後と就寝前に寝床で次のような寝返り運動をするようにしましょう。

まず、左向きで10秒間、ゆっくり上向きになって10秒間、右向きで10秒間、上向きで10秒間数えます。

これを1回とし、10回程度続けるようにしましょう。

 

  • 頭の位置を高くして寝る

寝るときに頭を少し高くすると、耳石が三半規管に入りにくくなります。

枕を高くしたり、上半身に傾斜をつけたりすれば予防に役立ちます。

 

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