寝て朝起きた後、じんじんと頭が痛んだり、たくさん眠った後にひどい頭痛が起きるのを経験した人もいると思います。
あなたは今、頭痛で苦しんでいませんか?
寝不足の日々が続いても、寝すぎても頭痛は発生しやすくなります。
私たち日本人は頭痛に悩んでいる人が多く、一説では日本人の約4割が頭痛持ちといわれています。
ではなぜ頭痛が起きるのでしょうか?
頭痛は頭の太い血管や骨も守る膜である骨膜、頭皮、頭の筋肉、脳神経など頭の組織が圧迫されたり、何らかの原因で炎症を起こしたりすることで起きます。
頭痛には大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2種類があります。
・「一次性頭痛」=何か病気なわけではないのに繰り返し起きる頭痛
・「二次性頭痛」=何か病気が原因で起きる頭痛
※二日酔いなど、一時的な状態による頭痛はこの2種類の頭痛には当てはまりません。
「一次性頭痛」は「慢性頭痛」とも呼ばれ、頭痛持ちの人たちの頭痛は「一次性頭痛」です。
「一次性頭痛」は大きく分けて
①片頭痛②緊張型頭痛③群発頭痛
この3種類になります。
「一次性頭痛」は首や頭などの部位の筋肉の緊張、頭の血管の拡張などが原因として考えられます。
「二次性頭痛」の場合
①クモ膜下出血②脳腫瘍③脳動脈解離
など、命に関わる危険な病気のため頭痛が起きます。
「二次性頭痛」と「一時性頭痛」には痛みの度合いに違いがあります。
「二次性頭痛」の場合突然強い頭痛に襲われたり、また手足が麻痺したり痺れたりします。
寝すぎによる頭痛
眠りすぎたあとに起きる頭痛の原因の一つは、普段と違う睡眠時間による脳の混乱が考えられます。
例えば仕事のある平日の睡眠時間は6~7時間なのに、ゆっくりできる時間のある休日は9時間、時には10時間と眠っていないでしょうか?
日によって睡眠時間が変わると生活リズムが崩れ、自律神経が乱れてしまいます。
すると脳の血管の収縮、拡張のリズムも乱れ、頭痛を引き起こしやすくなります。
また眠り過ぎると脳などの血行が悪くなります。
そして眠っている間血管などの緊張は緩み、血管が拡張しやすくなります。
血管が拡張することで頭痛も起きますし、また血管を緊張させるために、「セロトニン」という脳内物質が放出されます。
セロトニンには血管を緊張させる働きがあるからです。
特に「片頭痛」持ちの人は眠りすぎて起きた時に頭に痛みを感じるので、気をつけてくださいね。
また過眠による頭痛は時間が経てば解消されるので安心してください。
あまり気にしすぎず、そのうち痛くなくなると思い深刻にならないようにしましょう。
寝不足による頭痛
忙しい日々が続き睡眠不足の日々が続いていくと頭痛が始まった経験はありませんか?
自律神経の乱れと血行不良が寝不足の頭痛の原因になります。
寝不足によって生まれる頭痛の主な原因は2つあります。
「血行不良」と「自律神経」の乱れです。
この2つの原因について詳しく紹介いたします。
- ①血行不良
寝不足に日々が続くと、体の筋肉の緊張が取れません。
十分な睡眠によって体は休息され、筋肉が休まることもできるからです。
睡眠不足によって脳の筋肉も十分に休息されず、緊張が続いている状態が続くと脳の血管は圧迫され、収縮した状態が続きます。
すると血流の流れが悪くなり、セロトニンが血液の流れを促すために分泌されはじめます。
この脳内物質であるセロトニンが分泌されると、血管が拡張されはじめます。
そして血管が拡張されると脳の神経が刺激され、頭痛が発生します。
- ②自律神経の乱れ
睡眠不足の日々が続くと自律神経が乱れてしまい、この自律神経の乱れも頭痛の原因となります。
自律神経には2種類あります。活発に活動している時や興奮している時に優位になる「交感神経」と、休んでいる時やリラックスしている時に優位になる「副交感神経」です。
そして自律神経には体の血管の収縮や拡張を調節する働きがあります。
睡眠している時は体が休息しているため副交感神経が優位になります。
しかし寝不足の日々が続くとずっと活動的な状態、つまり交感神経が優位な状態が続いてしまい、自律神経の働きの交感が上手くいかなくなります。
すると疲労が蓄積し、血行も悪くなるので頭痛が発生します。
忙しくてどうしても睡眠時間の確保が難しいのなら、睡眠の質を上げるようにしてみてください。深い眠りにつくために、寝室はなるべく落ち着いた色合いで静かな環境をつくりましょう。
昼寝のいい効果
昼寝の習慣をつくり寝不足の疲労を回復させましょう。
夜眠る時間をしっかり確保するのが難しい人にオススメしたいのが昼寝の習慣をつくることです。
昼寝には寝不足によって落ちてしまう昼間の集中力を高め、ストレス軽減、また午前の活動による疲労を回復させる効果があります。少しの時間の昼寝でも効果は抜群なのでぜひ試してみてください。
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阿倍野カイロプラクティックでございます。