なぜ片頭痛は女性に多いのか?
男性でも「片頭痛」を発症している人は多くいますが、相対的に見ると女性の方が発症する割合が高いとされています。
一説には男性と女性の「片頭痛」の比率は1:4とも言われています。
男性にはなく女性にはあるものと言えば女性ホルモンですから、女性の「片頭痛」には女性ホルモンが深く関わってくるようです。
「片頭痛」に影響を与える女性ホルモンとは、「エストロゲン」です。
美人ホルモンとも呼ばれる「エストロゲン」ですが、これが低下するときに「片頭痛」が起こりやすくなります。
エストロゲンの分泌は生理周期に関係しており、排卵日と生理が開始される時期に急に低くなる性質があるため、この時期に片頭痛が起きやすい状態になってしまうのです。
これが、「片頭痛」が女性に多い理由というわけですね。
このように、月経に関連して発症する片頭痛のことは「月経関連片頭痛」と呼ばれ、その他の片頭痛とは棲み分けられています。
女性ホルモンについて
女性ホルモンは、主に「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つのホルモンに分けられます。
そして、この2つのホルモンがバランスを取りながら分泌されることで、約28日の月経周期が作られます。
具体的には、「卵胞期」と呼ばれる月経周期の初めにはエストロゲンが多く分泌されます。そしてその後、妊娠可能な時期である「排卵期」となります。
排卵後は、「黄体期」というプロゲステロンが優位に放出される期間になり、受精着床の準備が行われます。
この黄体期に妊娠していない場合には、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が共に減ることで「月経」が起こります。
このように女性の体内では、2つの女性ホルモンが交互に作用することで月経周期が作られています。
月経周期は、妊娠するために欠かせないものです。ただ、こうしたホルモン変動が「片頭痛」を引き起こす原因になることがあります。
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