ITの発達に比例して、VDT症候群が近年増加傾向にあるといわれています。
一体どのような症状で対処法はあるのでしょうか?
VDTとは「ビジュアル・ディスプレー・ターミナル」の略で、パソコンやスマートフォン、タブレットといった電子機器の画面を長時間見続けたことが原因で、さまざまな身体トラブルを引き起こす症状のことをいいます。
その症状の多くは、まずは目に現われ、
・①疲れ目
・②目の痛み
・③視力の低下
・④目の乾き
などが代表的です。
進行すると、さらなるトラブルにつながり、「片頭痛」や首、肩の凝りといった症状から、さらにひどくなると自律神経にも影響を及ぼし、不眠やうつなどの原因になることもあります。
一日の中で、パソコンやスマートフォンの画面をどのくらい見ているか、振り返ってみると、その時間の長さに驚く人も多いのではないでしょうか?
特に仕事でパソコンを使う人は、起きている時間の8~9割を充てていることも。このように、知らず知らずのうちに目を酷使していることが珍しくないのです。
眼鏡やコンタクトレンズが原因になることもあります。
数年間、眼科検診を受けずに、同じ度数のコンタクトレンズや眼鏡を使い続けている人は注意が必要です。
人間の視力は一年の間でも変化するため、これまでどおりの視力で見ているように感じても、適正な状態で見えているとは限りません。
度数の合わない眼鏡やコンタクトを装着した状態で端末機器を使うことは、目に大きな負担を与えます。
そして最近、長時間にわたりスマートフォンを使用したり、夜間に使用したことが原因だと考えられる、頭痛症状を訴える方が増えています。
まさに「スマホ中毒」ともいえるほど片時も手放さず、生活リズムに異常をきたしている方は、注意が必要です。
さらに良くないのは、暗い寝室の中で、強く光る画面を見ることです。
気をつけること
スマホを使用しているときの照明
スマートフォン使用時の室内の照明については、明暗の対照が著しくなく、まぶしさを生じさせない方法をとるのがいいでしょう。
ディスプレイ画面と周辺の明るさの差が大きいと眼の負担になると考えられ、太陽光の下での使用や、夜間の暗い所でのスマートフォンの使用は、極力避けることがいでしょう。
画面環境を調整
スマホの画面(ディスプレイ)は、長時間見続けると、点滅する画面や、表示される文字や図形が見にくくなったり、光の反射が起こることが光過敏となって、「片頭痛」を引き起こすことがあります。
ブルーライト除去フィルムの装着によって、効果がある人もいるでしょう。
スマホ使用時の姿勢
極端な前傾姿勢やねじれ姿勢を長時間継続しないよう注意が必要です。
また、なるべく頭を上げて、首に負担のかからない姿勢が重要です。
さらに、ゲームなどの長時間にわたる画面の注視は、自然と巻き肩の姿勢になるので、避けるべきです。
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